ドライドッグではHeidrunの基礎とTrollの浮体部の建造を同時期に行っており、恒久性のゲートはドッグを2分する形で、設けられている(写真-2.2.8)。 参考: Stavangerに隣接したHinnaにあるNorwigian Contractors社の陸上基地のドライドッグは面積約43,000m2で、ヤード前面海域(水深80m)の海上作業基地と更に北方約60km離れたVatsに海上作業基地(最大水深:800m、平均水深:40m)をもつ。 (3)Heidrun Foundation Conoco社のHeidrun TLPコンクリート製プラットホームは1970年代初めのDoris型に端を発する固定式コンクリート製プラットホーム(図-2.2.10)に対し、半潜水式の浮体を海底に据えられた基礎に引張材で係留されるTension Leg Platform(TLP)方式である。 基礎は図-2.2.11の如く、4個のブロックに独立しており、1個のブロックは直径9mの円筒型セル19個で構成され、平面面積は約43m×48mで、重量は21,000tf,8,000m3の高強度コンクリートが使用された世界最大のコンクリート製の復合海洋構造物の1つである。完成後、この基礎は中央ノルウェーの西海岸から海上175km、Trondheimから270kmのHaltenbankenにあるHeidrun油田の現場、水深350mの海底にサクション方式で据え付けられる。 KCC社はこれを受注するために、設立され、1992年9月に受注を果たし、Bergenから17km離れたAskoy島のHanoytangenにドライドッグを建設し、基礎の建造を行った。
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